非常用発電機 負荷試験 – Service –

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非常用発電機 負荷試験は、消防法で定められている総合・機器点検のひとつであり、非常用発電機の性能を確認するための点検です。
同時に無負荷運転で内部にたまったカーボンなどを排出し、エンジンの調子を良くすることもできます。

非常用発電機 負荷試験の概要

非常用発電機が定格出力の30%以上の負荷率で一定時間の連続運転をする性能があるか?を点検する試験です。
同時に、非常用発電機のディーゼルエンジンやマフラーの内部にたまった未燃焼物やカーボンを排出させるためにも行われます。
負荷試験は、消防法における運転性能に係わる点検方法の一つとして、消防予第373号で点検要領が定められており、原則年1回の実施が義務づけられています。
一般的には負荷試験という名称で呼ばれていますが、消防法においては負荷運転が正式な点検名称です。

引用: 消防予第214号

負荷試験を行う理由

非常用発電機の負荷試験を行う理由は3つあります。

1. 消防法の義務

消防法で定められているため、コンプライアンス上、1年に1度は負荷試験を行う必要があります。

2. 負荷となる機器の動作確認

消防法や電気事業法に基づく通常の点検は無負荷運転のため、負荷となる機器を動作させる性能があるか?の確認ができません。
これを確認するために、負荷試験を行います。
負荷試験では、発電機が負荷となる機器を動作させるための電流と電圧を供給できるかどうかを確認します。

3. 発電機の潜在的な不具合の発見

無負荷運転は、車で例えると車庫でのアイドリング運転のようなものです。
実際の走行をしないので、タイヤやサスペンション、エンジンの異常は分かりません。
非常用発電機の無負荷運転も同じです。負荷をかけないと非常用発電機のエンジンやジェネレータの異常はわかりません。
負荷をかける負荷試験を行うことで、非常用発電機の潜在的な不具合を発見することができます。

負荷試験(負荷運転)の方法

負荷試験の方法には、実負荷試験と模擬負荷試験の2種類があります。

実負荷試験

非常用発電機に接続している消火ポンプなどの負荷機器を使用する方法です。

メリット

  • 負荷機器の稼働確認が可能

デメリット

  • 負荷機器の停電が必要
  • 負荷設備ごとに人員配置が必要
  • 運転できない機器がある
  • 負荷が安定しない
  • 30%負荷に足りないケースが多い

模擬負荷試験

模擬負荷試験機を非常用発電機に接続し、模擬的な負荷をかける方法です。

メリット

  • 施設の停電は発生しない
  • 負荷機器ごとに人員配置は不要
  • 安定して30%以上の負荷がかかる
  • エンジンにたまったカーボンが排出される(クリーンになる)

デメリット

  • 負荷機器の稼働確認は不可能

施設の用途や状況によって、適切な負荷試験の方法を選択することが大切です。

九州負荷試験サービスでは、メリットの多い模擬負荷試験をおすすめしています。